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■ apt-getでJavaをインストールしよう(Ubuntu)


はじめに

ここではUbuntuで複数のJavaをインストールして管理する方法をご案内します。


  1. JREのインストール
  2. JDKのインストール
  3. Open JDK
  4. Oracle JDK
  5. Javaの管理
  6. 環境変数JAVA_HOMEの設定

1.JREのインストール
Javaアプリケーションを実行する場合には、JRE(Java Runtime Environment, Javaランタイム)のインストールが必要です。
まずパッケージインデックスを更新します。
$ sudo apt-get update

次のコマンドで、JREがインストールされているか確認します。
$ java -version

「プログラム 'java' は以下のパッケージで見つかりました」(もしくは「見つからない」等)と表示されたらJREがインストールされていません。
次のコマンドを実行してください。
$ sudo apt-get install default-jre 


2. JDKのインストール
Javaアプリケーションを開発する場合には、JDK (Java Development Kit)のインストールが必要です。
まずパッケージインデックスを更新します。
$ sudo apt-get update

次のコマンドで、JDKがインストールされているか確認します。
$ javac -version

「プログラム 'javac' は以下のパッケージで見つかりました」(もしくは「見つからない」等)と表示されたらJDKがインストールされていません。
次のコマンドを実行してください。
$ sudo apt-get install default-jdk


3. Open JDK
Open JDKは、Ubuntu の universe リポジトリで提供されています。
先の手順1、2でデフォルトのJRE/JDKとしてOpen JDKのどれかすでにインストールされているかもしれません。その他に必要であれば、バージョンに応じてコマンドを実行します。
$ sudo apt-get install openjdk-6-jre

$ sudo apt-get install openjdk-7-jre

$ sudo apt-get install openjdk-8-jre

同様に、JDKをインストールするには、次のいずれかのバージョンに応じてコマンドを実行します。
$ sudo apt-get install openjdk-6-jdk

$ sudo apt-get install openjdk-7-jdk

$ sudo apt-get install openjdk-8-jdk


4. Oracle JDK
Oracle JDKは、公式のJDKです。
しかしながら、現在 Oracle から Ubuntu にデフォルトとしては提供されていません。
PPAを公開している方がいるので、それを使用すれば apt-getでインストールすることは可能です。PPAリポジトリを追加するには、次のコマンドを実行します。
$ sudo add-apt-repository ppa:webupd8team/java
$ sudo apt-get update

インストールするバージョンに応じて次のいずれかのコマンドを実行します。
$ sudo apt-get install oracle-java6-installer

$ sudo apt-get install oracle-java7-installer

$ sudo apt-get install oracle-java8-installer


5. Javaの管理
複数のJavaの中から、デフォルトとして使用するJavaを選択することができます。
次のコマンドを実行します。
$ sudo update-alternatives --config java

例えば2つ選択肢がある場合、以下のような表示がかえってきます。
alternative java (/usr/bin/java を提供) には 2 個の選択肢があります。

  選択肢        パス                                             優先度    状態
------------------------------------------------------------
  0            /usr/lib/jvm/java-7-oracle/jre/bin/java              1062      自動モード
  1            /usr/lib/jvm/java-7-openjdk-amd64/jre/bin/java       1061      手動モード
* 2            /usr/lib/jvm/java-7-oracle/jre/bin/java              1060      手動モード

現在の選択 [*] を保持するには Enter、さもなければ選択肢の番号のキーを押してください: 
これでデフォルトとして使用するものが選択できます。

また、javacも同様にしてデフォルトの選択が可能です。次のコマンドを実行します。
$ sudo update-alternatives --config javac


6. 環境変数 JAVA_HOME の設定
他のJavaを使うプログラムではJAVA_HOMEの設定が必要になります。
インストール済みのJavaは、次のコマンドで確認できます。
$ sudo update-alternatives --list java

例えば2つ選択肢がある場合、以下のような表示がかえってきます。どちらかを選んでください。
/usr/lib/jvm/java-7-openjdk-amd64/jre/bin/java
/usr/lib/jvm/java-7-oracle/jre/bin/java

システム全体の環境変数は /etc/profile.d/ で設定できます。例えば java.shファイルを作成します。
/etc/profile.d/java.sh

JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/java-7-oracle

現在のシェルに作成したファイルを読み込んでみます。
$ source /etc/profile.d/java.sh

環境変数 JAVA_HOME が設定されたか表示してみましょう。
$ echo $JAVA_HOME

システム全体ではなく、ユーザホームの .bashrc や .profile などで設定してもよいでしょう。




[作成日 2015/8/14]