Linuxmaniaトップ活用ガイドCentOS 5とVistaをデュアルブートする方法(2)

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■ Windows Vista + CentOS 5 (Linux) デュアルブート設定方法(CentOS)


2つの実現方法があります。

方法(1) Linuxのブートローダ「GRUB」を使う方法

方法(2) Windows Vistaのブートローダ「bootmgr」を使う方法



このページでは

方法(2) Windows Vistaのブートローダ「bootmgr」を使う方法


の手順を紹介します。



手順



以下のものを用意します。

(1) Windows Vista インストールメディア
(2) CentOS 5 インストールメディア
(3) USBメモリ



1. パーティション構成を考えます。

このページの例では、既存パーティションを削除後、次のように分割して使用します。
 (1) Vista 用領域 (24GB)
 (2) 共通データ用領域 (32GB)
 (3) CentOS 5 用領域 (24GB)



2. Windows Vista のインストールDVDをドライブに入れて起動します。



3. 言語 / キーボードの選択

お客様の環境に合わせて設定し、[次へ] ボタンを押します。

例 :
インストールする言語 [日本語]
自国と通貨の形式 [日本語 (日本)]
キーボードまたは入力方式 [Microsoft IME]
キーボードの種類 [日本語キーボード (106/109キー)]


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4. [今すぐインストール] ボタンを押します。


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5. プロダクト キーの入力

必要に応じてプロダクトキーを入力します。
プロダクト キーはパッケージの中箱に記載されています。


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6. エディション選択

[購入したWindowsのエディションを選択しました]に
チェックを入れて [次へ] ボタンを押します。


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7. ライセンス承認ダイアログ

[条項に同意します] にチェックを入れて [次へ] ボタンを押します。


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8. インストールの種類の選択

[カスタム (詳細)] をクリックします。


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9. インストール場所の選択

[ドライブ オプション (詳細)] をクリックします。




10. パーティションの設定


10-1. パーティションの削除

パーティションを選択して、[削除] ボタンを押します。



※ パーティションを削除すると、すべてのデータがなくなります。
必要なデータは CD-R、DVD-R等にバックアップしておいてください。



10-2. [ディスク0 未割り当て領域] と表示されていることを確認します。


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10-3. [新規] をクリックします。

環境に合わせてサイズを設定し、[適用] ボタンを押します。
Vista用パーティションをサイズ指定する際に、ハードディスクを使い切らずに
未割り当て領域を Linux用 に残しておきます。

例 :
ディスク0 パーティション1 サイズ 24576 MB (Vista用)
ディスク0 パーティション2 サイズ 32768 MB (共通データ用)
ディスク0 未割り当て領域 (Linux用)


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※注意
Windows、Linux 双方から使用するデータ用パーティションは、
FAT32 形式でフォーマットすることをおすすめします。
(2007/6/11の時点では、NTFSフォーマットのHDDを読み書きするドライバ「ntfs-3g」
のCentOS 5版はリポジトリに用意されていません)

Windowsの「ディスクの管理」は、FAT32 形式で 32GB以上のパーティションを作成することができません。
32GBより大きいサイズの FAT32 パーティションを作成したい場合は、
次のようなパーティション操作ソフトを使用してください。

Windows : Disk Formatter (株式会社 バッファロー)
Linux : GParted (Gnome Partition Editor)



11. [次へ] ボタンを押します。


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12. つづけてインストール作業を行います。




13. Vistaのインストール完了後、ログインします。


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14. [スタート] メニューの [コンピュータ] を右クリックして [管理] を選択します。


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15. ユーザアカウント制御画面

ユーザアカウント制御画面が表示されたら、[続行] ボタンを押します。


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16. コンピュータの管理画面

[記憶域] の下にある [ディスクの管理] を選択します。

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17. データ用パーティションの作成


17-1. [未割り当て] と書かれた領域を右クリックし、[新しいシンプル ボリューム] を選択します。


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17-2. 新しいシンプル ボリューム ウィザード画面

[次へ] ボタンを押します。


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17-3. ボリュームサイズの指定

[シンプル ボリューム サイズ (MB)] の欄に任意のサイズを入力して
[次へ] ボタンを押します。

例 : 32768MB (VistaとLinuxのデータやりとり用)


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※注意
Windows、Linux 双方から使用するデータ用パーティションは、
FAT32 形式でフォーマットすることをおすすめします。
(2007/6/11の時点では、NTFSフォーマットのHDDを読み書きするドライバ「ntfs-3g」
のCentOS 5版はリポジトリに用意されていません)

Windowsの「ディスクの管理」は、FAT32 形式で 32GB以上のパーティションを作成することができません。
32GBより大きいサイズの FAT32 パーティションを作成したい場合は、
次のようなパーティション操作ソフトを使用してください。

Windows : Disk Formatter (株式会社 バッファロー)
Linux : GParted (Gnome Partition Editor)



17-4. ドライブ文字またはパスの割り当て

ドライブ文字を割り当てるに任意の値を設定し、 [次へ] ボタンを押します。


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17-5. パーティションのフォーマット

[このボリュームを次の設定でフォーマットする] にチェックします。
ボリュームラベル等を環境に合わせて設定します。
[次へ] ボタンを押します。

例:ファイル システム : FAT32
  アロケーション ユニット サイズ : 規定値
  ボリュームラベル : data


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※ 注意
Windows、Linux 双方から使用するデータ用パーティションは、FAT32 形式でフォーマットすることをおすすめします。
Linux から NTFS 形式のパーティションを読み書きすることにはリスクが伴います。

なお、Windowsの「ディスクの管理」を使ってFAT32形式のフォーマットを行うためには、
手順 17-3 で 32GB 以下のサイズを指定している必要があります。



17-6. [完了] ボタンを押します。


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18. CentOS のインストールDVDを入れて、再起動します。




19. CentOS のロゴと [boot :] という文字が表示されます。

何も入力せず Enter キーを押します。


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20. メディアのチェック

Tab キーを押して [Skip] を選び、Enterキーを押します。


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21. GUIインストーラの起動

[Next] ボタンを押します。


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22. 使用言語の選択

[Japanese (日本語)] を選んで [Next] ボタンを押します。


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23. キーボードの設定

[日本語] を選択して [Next] ボタンを押します。


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24. パーティションの設定


24-1. [選択したドライブ上の空き領域を使用して、デフォルトレイアウトを 作成します] を選択します。

[パーティションレイアウトの再確認と変更] を選択します。
[次] ボタンを押します。


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24-2. 未割り当て領域が選択されていることを確認して
[次] ボタンを押します。


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24-3. GRUBのインストール画面

[高度なブートローダオプションの設定] にチェックをつけます。
[次] ボタンを押します。


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24-4. ブートローダの記録をインストールする場所

[/dev/sda3 ブートパーティションの最初のセクタ] を選択します。
[次] ボタンを押します。


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※1 パーティションの作成の仕方によっては、/dev/sda2、/dev/sda4 等と 表示されていることもあります。
※2 マスターブートレコード(MBR) にインストールすると、Vistaの ブートローダが使用できなくなります。

 



25. つづけてインストール作業を行います。




26. インストール完了画面が表示されたら、
CentOS 5のインストールディスクが入っていることを確認し、USBメモリを差し込みます。
[再起動] ボタンを押します。


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27. CentOSが起動して、[boot :] という文字が表示されます。

「linux rescue」と入力し、 Enter キーを押します。


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28. 言語の選択画面

[English] を選択して [OK] ボタンを押します。


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29. キーボード選択画面

[jp106] を選択して [OK] ボタンを押します。


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30. ネットワーク設定画面

[No] ボタンを押します。


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31. [Continue] ボタンを押します。


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32. [OK] ボタンを押します。


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33. プロンプト画面が表示されます。


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34. GRUBをインストールしたパーティションの ブートイメージを作成します。

# dd if=/dev/sda3 of=centos5.bin bs=512 count=1


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※ /dev/sda3 の部分には、/boot パーティションを指定してください。
dfコマンドで調べることができます。



35. 以下のコマンドを実行して、作成したブートイメージUSBメモリにコピーします。

# mkdir /mnt/usbmem
# mount -t vfat /dev/sdb1 /mnt/usbmem
# cp centos5.bin /mnt/usbmem/

※ /dev/sdb1 の部分は環境によってことなることがあります。



36. CDを取り出して、再起動します。

# exit




37. Vistaの起動後、ログインします。


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38. バックアップした Linux のブートイメージ centos5.bin を USBメモリから C:\ へコピーします。


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39. コマンドプロンプトを管理者モードで起動

[スタート] ボタンを押して、
  [すべてのプログラム] - [アクセサリ] -[コマンドプロンプト]
を右クリックし、
  [管理者として実行...]
をクリックします。
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40. CentOS用のブートエントリを作成

以下のコマンドをコマンドプロンプトに入力、実行します。

 

 # bcdedit /copy {ntldr} /d "CentOS 5"


表示例: エントリは {71df5c06-ebfb-11db-ac00-ef37177c0ff6} に正常にコピーされました。
    ※ { } 内に表示される値は環境によってことなります。


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41. エントリ固有のIDをクリップボードにコピー

コマンドプロンプト上で右クリックして [範囲指定] を選択します。
{ }で囲まれた英数字をマウスで選択し、右クリックします。

下の表示例でいうと {71df5c06-ebfb-11db-ac00-ef37177c0ff6} の部分です。
 ※ { } 内に表示される値は環境によってことなります。

これ以降の手順では、GUID値をご自分の環境にあわせて書き換え、実行してください。


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42. パーティション情報を変更

「 bcdedit /set { 」まで手入力したら、右クリックから [貼り付け] を実行してください。

さきほどコピーした GUID を使用すると入力する手間が省けます。

 # bcdedit /set {71df5c06-ebfb-11db-ac00-ef37177c0ff6} device partition=C:


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43 CentOS のブートイメージを指定


 # bcdedit /set {71df5c06-ebfb-11db-ac00-ef37177c0ff6} path \centos5.bin


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44. エントリを一覧に追加


  # bcdedit /displayorder {71df5c06-ebfb-11db-ac00-ef37177c0ff6} /addlast


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45. 再起動します。


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46. WindowsブートマネージャでCentOSの選択が可能となりました。


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以上で設定完了です。


*参考サイト

Windows VistaとLinuxを共存させるには(Windows Vista編) 竏鈀 @IT