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■ DVD/CD ライティングソフトを使おう(Fedora,Ubuntu,CentOS)


[概要]
 Fedora7 では、標準のファイルマネージャ Nautilus で CD や DVD を焼くことができますが、
 ネットには他にもいろいろな DVD/CD ライティングソフトが存在します。

 今回は、それらのうち GnomeBaker を利用する方法について説明します。



手順(1) 一般ユーザで GnomeBaker を利用する時にエラーが出ないようにする


1. GnomeBaker をインストールします。



1-1. コマンドを打ち込むため、端末を起動します。

 メニューの [アプリケーション] → [システムツール] → [端末] を実行します。



1-2. su コマンドを実行し、root (管理者)になります。

[user@localhost ~]$ su -
パスワード: (管理者用パスワードを入力します)
[root@localhost ~]#

 管理者権限を得るのに成功すると、プロンプトが $ から # に変化します。



1-3. yum コマンドを実行し、gnomebaker パッケージをインストールします。

[root@localhost ~]# yum install gnomebaker

 いくつか質問が出ますが、全て Yes で特に問題ありません。



2. GnomeBaker で一般ユーザが DVD/CD を焼く際にエラーが出ないようにします。


 インストール直後の状態では、一般ユーザで DVD/CD を焼く際にエラーが出ることがありますので、
 その対策をする必要があります。

 具体的には、HALサービスの設定変更と、/usr/local/bin/umount シェルスクリプトの作成を行います。



2-1. テキストエディタで HAL サービスの設定ファイルを編集します。

[root@localhost ~]# gedit /usr/share/hal/fdi/policy/10osvendor/20-storage-methods.fdi &

 テキストエディタが開きますので、以下の内容を追加します。


<!-- iso9660 -->
<match key="volume.fstype" string="iso9660">
<append key="volume.mount.valid_options" type="strlist">utf8</append>
<append key="volume.mount.valid_options" type="strlist">uid=</append>
<append key="volume.mount.valid_options" type="strlist">mode=</append>
<append key="volume.mount.valid_options" type="strlist">iocharset=</append>

<!-- この下の行を追加 -->
<append key="volume.mount.valid_options" type="strlist">users</append>

</match>

 入力が終わりましたら、保存してからテキストエディタを終了してください。



2-2. テキストエディタで /usr/local/bin/umount を編集します。

[root@localhost ~]# gedit /usr/local/bin/umount &

 テキストエディタが開きますので、以下の内容を入力します。


#!/bin/bash

PARENT=`/bin/ps -p $PPID -o comm=`
DEVICE=

# called from gnomebaker
if [ $PARENT = "gnomebaker" ]; then
  DEVICE=$1
  MPOINT=`mount | grep $DEVICE | sed -e 's%^.* on \(/media/.*\) type .*$%\1%'`
  /usr/bin/gnome-umount -p "$MPOINT" >& /dev/null

# called from others
else
  /bin/umount "$@"
fi

 入力が終わりましたら、保存してからテキストエディタを終了してください。



2-3. /usr/local/bin/umount を実行可能にします。

[root@localhost ~]# chmod 755 /usr/local/bin/umount



2-4. PC を再起動します。

[root@localhost ~]# reboot



3. これで、GnomeBaker で DVD/CD を焼く際にエラーが出なくなりました。




手順(2) GnomeBaker を使ってみる


1. GnomeBaker を起動し、初期設定を行います。



1-1. GnomeBaker を起動します。

 [アプリケーション] → [サウンドとビデオ] → [GnomeBaker] を実行します。


スクリーンショット



1-2. 初期設定を行います。

 [編集] → [設定] を実行します。
 [GnomeBaker Preferences] ウィンドウが開きます。


スクリーンショット

 [Device] タブを選ぶと、GnomeBaker が認識している DVD ドライブが表示されます。


スクリーンショット

 [Node] が /dev/sr0 になっているので、これを /dev/scd0 に直します。
 [Always scan for devices on startup] のチェックを外します。


スクリーンショット

 [閉じる] ボタンを押し、[GnomeBaker Preferences] ウィンドウを閉じます。



2. ファイルを DVD に焼いてみます。



2-1. データ DVD のプロジェクトを開始します。

 [Data DVD] ボタン、または
 メニューから [ファイル] → [New Project] → [Data DVD] を実行します。


スクリーンショット



2-2. DVD に焼きたいファイルを選択します。

 左上の [場所] でファイルの存在する場所を選択し、
 右上に表示されたファイルを、右下の欄にドラッグ&ドロップします。


スクリーンショット

 プロジェクトに、ドラッグ&ドロップしたファイルが追加されます。



2-3. DVD を焼きます。

 DVD ドライブに DVD-R(+R) または DVD-RW(+RW) を入れ、[Burn] を押します。


スクリーンショット

 [データDVDを作成] ウィンドウが表示されますので、[Start] を押します。


スクリーンショット



2-4. DVD が焼けました。


スクリーンショット



3. ISO イメージファイルを DVD に焼いてみます。



3-1. DVD に焼きたいファイルを選択します。

 DVD ドライブに DVD-R(+R) または DVD-RW(+RW) を入れ、
 メニューから [Tools] → [Burn DVD Image] を選びます。


スクリーンショット



3-2. DVD を焼きます。

 [Please select a DVD image file.] ウィンドウが出ますので、
 焼きたい ISO イメージファイルを選択し、[OK] ボタンを押します。


スクリーンショット

 [Burn DVD Image] ウィンドウが表示されますので、[Start] を押します。


スクリーンショット



3-3. DVD が焼けました。



スクリーンショット



4. DVD-RW(+RW) をフォーマットしてみます。

 メニューで [Tools] → [Format DVD±RW] を選びます。


スクリーンショット

 [Start] を押します。


スクリーンショット

 DVD のフォーマットが完了しました。



5. GnomeBaker を終了します。

 メニューで [ファイル] → [終了] を選ぶと GnomeBaker が終了します。




[作成日 2007/8/8]