LinuxmaniaトップサポートLinuxmaniaについてビジネスユースにLinuxデスクトップは現実的か?

ビジネスユースにLinuxデスクトップは現実的か?

「答えはYESです」

しかし、Windowsと100%同じ環境と操作性のクローンを求め、
そうでないとビジネスユースにならないというのであれば、答えはNOとなります。

もしあなたがPCで行っている業務のほとんどが、
インターネット、メール、ワード、エクセル、パワーポイントで済んでいるのであれば、
ほとんどの場合、ビジネスユースにLinux使用はYESです。

「Windowsで今まで築いた資産をLinuxでは活用できない」

「活用するには膨大な移行作業が発生する」

これは誤解です。互換性でいえば多くのケースでは問題になりません。
たとえば、Windowsでフォーマットしたメモリーキーの内容は、
Linuxでもまったく問題なく使用できます。
Linuxmaniaに搭載されているOpenOfficeはエクセル形式で保存し、
そのままWindowsへ渡すことも可能です。

Windows環境とのメールのやりとりや添付ファイルのやりとりもほとんど問題ありません。

「社員に対してLinuxの操作の教育に膨大な時間がかかる」

というのも誤解です。
今のLinuxのデスクトップ操作はWindowsと比べて、それほど操作性に隔たりはなく、
WindowsユーザがLinuxに移行するのはそれほど時間はかかりません。
一昔前に酷評された文字フォントも使いやすく美しいものを
デフォルトでLinuxmaniaは設定しております。


一方で、DTPなど微妙なグラフィックや高度な印刷処理が必要な業務であれば、
Linuxへの移行はお勧めできません。
WindowsからLinuxへ移行するに際しての問題には以下のようなものがあります。

1. ActiveXを使用したプログラム、ファイルが動作しない。
2. エクセルのVBAや複雑なマクロ、ワード、パワーポイントの高機能性は再現できない。
       (外部リンク) OpenOffice.org ユーザーのための Microsoft Office 互換性研究室
3. WindowsのOSに依存したセキュリティ認証を使用した業務は移行できない。
4. Linux版を出していないソフト(例:Adobe Photoshp、Illustrator等)が使用できない。
5. プリンタのLinux対応ドライバがない場合、印刷が難しい。

4が一番気になるところだと思います。これについては各自の使用目的で、
致命的となるかならないか分かれるところでしょう。
5に関しては、プリンタしだいです。有名なメーカーのプリンタの多くには、
Linux用のドライバが出ていますが、出ていない場合、使用できないことがあります。

Windowsと100%同じ環境と操作性のクローンは求められないわけですから、
その差が穴埋めできる誤差なのか、致命的な差なのか、
コストとしてどちらが得なのか、それらを総合的に判断
することが大切です。

WindowsというOSが、いろんな障害や問題が発生したときに、
代替案や対策を業界全体で考え、 あらゆる企業やコミュニティが参加して解決していき、
優れたOSになっていった状況が、現在Linuxの周囲では起きております。
現行のPCと100%同じ環境と操作性のクローンを求められない、そこからどうするのか、
その判断と対応のため、Linuxmaniaは有形無形に協力していく所存です。

ちなみにLinuxmaniaを運営している株式会社ソーソーでは、
社員の80%がLinuxデスクトップPCを使用しています。