Linuxmaniaトップ活用ガイドSoftwareRAID(RAID-1)設定方法

Linuxmania:活用ガイド


■ソフトウェアRAID1(ミラーリング)設定方法 (Fedora 7) (Fedora,CentOS)


同じ HDD を2台搭載したマシンで、Fedora 7のグラフィカルインストール時に
Software RAID 1 (ミラーリング) 設定を行う手順について紹介します。

※ RAID (レイド)
 複数の HDD をまとめて 1 台の HDD として扱う仕組みです。

※ ソフトウェア RAID
 ハードウェアを追加することなく、OS の機能だけを使って RAID を実現します。

※ RAID-1 ミラーリング
 複数の HDD に同じ内容を書き込む仕組みです。
 1 台の HDD が故障した場合には、他の HDD が代わりに機能するため、
 データを失うことがありません。



手順


以下のものを用意します。

(1) Fedora 7インストールメディア



0. 同じHDDを2台搭載したマシンであることが前提です。

 

 

1. パーティション構成を考えます。

このページの例では、次のような構成でFedora 7をインストールします。
 (1) 起動用領域 (/boot) 100MB
 (2) スワップファイル領域 2GB
 (3) Linux用領域 10GB



2. Fedora 7のインストールDVDをドライブに入れて起動します。



3. GUIインストーラの起動  

[次へ] ボタンを押します。



4. 使用言語の選択  [日本語(日本語)] を選択して [次へ] ボタンを押します。




5. キーボードの設定

[日本語] を選択して [次へ] ボタンを押します。




6. パーティションの設定

6-1. [カスタムレイアウトを作成します。] を選択します。

[次へ] ボタンを押します。




6-2. ハードディスクドライブ上の既存パーティションを全て削除します。




6-3. 1台目のハードディスクドライブ上にパーティションを作成します。

 
 [新規] → ファイルシステムタイプをsoftware RAIDに設定(ext3ではありません)

  → 使用可能なドライブでsdaだけチェックする → サイズを指定する → OK

 
例: sda1 サイズ 100MB
   sda2 サイズ 2048MB
   sda3 サイズ 残り全部








6-4. 2台目のハードディスクドライブ上にsoftware RAIDパーティションをコピー

[RAID] → [RAIDデバイスを作成するためにドライブのクローンを作成] → [OK]
 ソースドライブ:sda
 ターゲットドライブ:sdb








6-5. ハードディスクドライブ2台のパーティションをRAID-1にまとめる

[RAID] → [RAIDデバイスを作成します] → [OK]

※RAID-1にまとめるパーティションは、同じサイズである必要があります。



6-5-1. RAIDメンバーで 100MB くらいのパーティションをsdaとsdbから1つずつ選び、
チェックを入れます。(例ではsda3とsdb2です) 

 md0:
  マウントポイント: /boot
  ファイルシステムタイプ: ext3
  RAIDデバイス: md0
  RAIDレベル: RAID1
  スペア数: 0





6-5-2. RAIDメンバーで 2048MB 程度のパーティションをsdaとsdbから1つずつ選び、
チェックを入れます。 (例ではsda2とsdb2です)


 md1:
  ファイルシステムタイプ: swap
  RAIDデバイス: md1
  RAIDレベル: RAID1
  スペア数: 0






6-5-3. RAIDメンバーで残りのパーティションをsdaとsdbから1つずつ選び、
チェックを入れます。

 md2:
  マウントポイント: /
  ファイルシステムタイプ: ext3
  RAIDデバイス: md2
  RAIDレベル: RAID1
  スペア数: 0





7. 続けてインストール作業を行います。




8. インストール完了画面が表示されたら、Fedora 7のインストールディスクを取り出してから[再起動]ボタンを押します。






9. 再起動・初期設定完了後に、GRUBの設定を行います。

rootとしてログインし、GRUB コマンドを実行します。
 
  [root@linux ~]# grub   
  grub> root (hd0,0)   
  grub> setup (hd0)
  grub> root (hd1,0)  
  grub> setup (hd1)   
  grub> quit

※この設定を行わないと、障害発生時に起動しなくなる可能性があるのでご 注意ください。




 



以上で、設定が完了しました。


[作成日 2007/7/11]