■ Windows XP + Fedora 7デュアルブート設定時の注意点(Fedora,Ubuntu,CentOS)
Fedora 7をデフォルトインストールしたPCでは、Windows XP Home Editionのインストールディスクが起動しないという不具合があります。
これは、Fedora 7のデフォルトインストール時に利用される、LVM (Logical Volume Manager) パーティションが原因です。
LVMパーティションがない状態であれば正常に起動します。
対策として、Linuxのパーティション管理ツール「fdisk」を利用し、Windows XPインストール前にあらかじめLVMパーティションを削除しておく方法を紹介します。
以下のものを用意します。
(1) Windows XP インストールメディア
(2) Fedora 7 インストールメディア
1. Fedora 7レスキューモードでPCを起動します。
レスキューモード起動方法については、弊社Linuxmania公式サイトの
「Fedora 7レスキューモード起動方法」を参考になさってください。
2. レスキューモードでfdiskを実行、Linuxパーティションを削除します。
sh-3.2# fdisk /dev/sda
Command (m for help): p (と入力)
Disk /dev/sda: 250.0 GB, 250059350016 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 30401 cylinders
Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes
Device Boot Start End Blocks Id System
/dev/sda1 * 1 13 104391 83 Linux
/dev/sda2 14 30401 244091610 8e Linux LVM
Command (m for help): d (と入力)
Partition number (1-4): 1 (と入力)<
Command (m for help): d (と入力)
Partition number (1-4): 2 (と入力)
Selected partition 2
Disk /dev/sda: 250.0 GB, 250059350016 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 30401 cylinders
Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes Device Boot Start End Blocks Id System
Command (m for help): w (と入力)
3. PCを再起動します。
sh-3.2# reboot
4. デュアルブート用にOSをインストールします。
4-1. Windows XPをインストールします。
4-2. Fedora7をインストールします。
デュアルブート用のインストール方法については、
弊社Linuxmania公式サイトの「Vista + Fedora 7デュアルブート方法」を参考になさってください。
5. Windows XPでLinuxパーティションにつけられたドライブ文字を削除します。
この作業は間違ってWindows XPでLinuxパーティションをフォーマットしてしまわないよう
にするためです。
[スタート] → [コントロールパネル] → [管理ツール] → [コンピュータの管理] を起動し、
[記憶域] → [ディスクの管理]を開きます。
右上の欄でF:ドライブを選択し、右クリックメニューから
[ドライブ文字とパスの変更] を実行します。
[次のドライブ文字とドライブパスを使ってこのボリュームにアクセスする] とあるので、
ここにあるドライブ文字(F:)を選び、[削除] を実行します。
※ここで削除されるのはドライブ文字の指定だけでパーティションは削除されません。
ドライブ文字削除は、Windows XPを再起動すると有効になります。
以上で設定完了です。