Linuxmaniaトップ活用ガイドRAID管理ツール 3DM2(3ware Disk Manager Version2) の使い方

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RAID管理ツール 3DM2(3ware Disk Manager Version2) の使い方(Fedora)



 3DM2は、WebベースのRAID管理ツールです。3ware社製品に対応しています。
 Linuxmaniaでは夏目坂64 with Hardware RAIDモデルに3ware社製品が搭載されており、3DM2によるRAID管理が可能です。

 3DM2を利用するには、3ware公式ダウンロードページで配布されているインストーラか、RAIDカード付属のCD-ROMに収録されているインストーラからインストールを行う必要があります。

 なお、夏目坂64 with Hardware RAIDには出荷時にプリインストールされておりますので、製品到着時からすぐご利用いただけます。 (Atrpmsで配布されているRPMパッケージ(3dm2, tw_cli)を利用しています)



1. Webブラウザで https://localhost:888/ にアクセスすることで、3DM2の利用が可能です。


 ブラウザで3DM2にアクセスできない時は、3DM2サービスが起動しているか確認します。


# service 3dm2 status

 3DM2サービスが起動していない場合は、3DM2サービスを起動します。


# service 3dm2 start

 デフォルトでは、3DM2サービスが自動起動される設定になっています。



2. ブラウザにログイン画面が表示されたら、UserかAdministratorでログインします。


 Userでログインした場合は、RAIDコントローラやRAIDユニットに関する情報を表示できます。
 Administratorでログインした場合は、さらに管理作業も行うことができます。
 User / Administratorともに、初期パスワードは「3ware」です。




 [3DM2 Settings]→[Password]で、好きなパスワードに変更可能です。



3. ログインすると、[Controller Summary]画面が表示されます。


 PCにインストールされているRAIDコントローラのリストが表示されます。





4. [Information]→[Controller Details]で、RAIDコントローラの詳細情報を見ることができます。





5. [Information]→[Unit Information]で、RAIDユニットの情報を見ることができます。




 表示されたリストの左端にあるリンクをたどると、RAIDユニットの詳細情報を見ることができます。





6. [Management]→[Controller Setings]で、RAIDコントローラの設定を行うことができます。




[Background Task Rate]
 [Rebuild/Migrate Rate]リビルド実行時に、リビルドと通常のディスク読み書きのうち、どちらを優先するかの設定です。
 [Verify Rate]ベリファイ実行時に、ベリファイと通常のディスク読み書きのうち、どちらを優先するかの設定です。
[Unit Policies]
 [Write Cache]書き込み時のキャッシュの有効/無効の設定です。
 [Auto Verify]自動ベリファイの有効/無効の設定です。
 [Continue on Source Error during Rebuild]リビルド時にエラーが発生した際、リビルドを継続するかの設定です。
 [Queuing]キューイングの有効/無効の設定です。
 [StorSave]RAIDへの書き込み時に、保護とパフォーマンスのうちどちらを重視するかの設定です。
[Unit Names]RAIDユニットの名前の設定です。
[Other Controller Settings]
 [Auto Rebuild]RAIDを構成するディスクを交換した際、自動的にリビルドを行うかどうかの設定です。
 [Auto Carving]RAIDユニットのサイズが2TBを超えた際、ユニットを複数ボリュームに分割するかの設定です。
 [Carve Size (GB)]ボリュームを分割する際のサイズの設定です。


7. [Management]→[Scheduling]で、リビルドのスケジュールを指定することができます。


 デフォルトではスケジュール機能は無効になっており、特に理由がなければ設定を変更する必要はありません。





8. [Management]→[Maintenance]で、RAIDユニットの管理作業を行うことができます。




[Unit Maintenance]
 [Remove Drive]RAIDユニットからドライブを削除します。
 [Verify Unit]RAIDユニットのベリファイを開始します。
 [Rebuild Unit]RAIDユニットのリビルドを開始します。
 [Migrate Unit]RAIDユニットのRAIDタイプを変更します。
 [Remove Unit]RAIDユニットを削除します。
 [Delete Unit]RAIDユニットを削除します。


9. [Monitor]→[Alarm]で、RAIDに関する警告メッセージを見ることができます。





10. [3DM2 Settings]で、3DM2に関する設定を行うことができます。




[E-mail notification]
 [Send E-mail]メールによる通知の有効/無効の設定です。
 [Notify on]メールによる通知を行う警告レベルの設定です。
 [Sender]通知メールのFromアドレスの設定です。
 [Recipient]通知メールのToアドレスの設定です。
 [Mail Server]メールサーバのアドレスの設定です。
[Password]
 [Change Password For]パスワードを変更するユーザを選択します。
 [Current Password]現在のパスワードを入力します。
 [New Password]新しいパスワードを入力します。
 [Confirm New Password]新しいパスワードを再入力します。
[Page Refresh]
 [Minutes Between Refresh]3DM2画面のリロード間隔の設定です。
[Remote Access]
 [Allow Remote Access]他のホストから3DM2へのアクセス許可/不許可設定です。
[HTTP Settings]
 [Listening Port]3DM2の待機ポート設定です。デフォルトは888です。


11. [Logout]を実行すると、3DM2からログアウトできます。



参考URL:
http://japan.3ware.com/ (3ware 公式サイト)
http://atrpms.net/ (Atrpms リポジトリ)

[作成日 2008/1/28]