Linuxでは、PAE機能を有効にした kernel-PAE というカーネルで起動することで、32ビット版でも4GB以上のメモリを認識することができます。(同様に一部のWindows OSでも (Windows Server 2003など)、PAE機能を有効にして4GB以上のメモリを認識することができるようです)
※PAE (物理アドレス拡張)
メモリアドレス空間を拡張することで、32ビットOSで大容量メモリを
認識可能にするインテル・アーキテクチャの機能です。
参考:物理アドレス拡張 - Wikipedia(外部リンク)
# yum install kernel-PAE
DG33BUなどマザーボードによっては、カーネルオプションでメモリ容量を明示的に指定する
必要があるため、ここでは mem オプション指定の例を紹介します。(下記 grub.conf の青太字部分)
4GB | 6GB | 8GB |
---|---|---|
4096M | 6144M | 8192M |
通常の設定値は表のようになりますが、この値では メモリマップドI/Oとの兼ね合いにより約900MBの損失が出てしまいます。
メモリを限界までご利用になりたい場合は「夏目坂モデルで大容量メモリをフルに利用する」ページの表「実際の搭載メモリと容量指定の際に入力する値」を参考にしてください。ただし、こちらの値に関しては、弊社では詳しい調査を行っていないためお客様の自己責任において作業を実行してくださるようお願い致します。
# cp -p /boot/grub/grub.conf /boot/grub/grub.conf.original # vi /boot/grub/grub.conf default=0 timeout=5 splashimage=(hd0,0)/grub/splash.xpm.gz hiddenmenu title Fedora (2.6.23.1-49.fc8PAE) root (hd0,0) kernel /vmlinuz-2.6.23.1-49.fc8PAE mem=8192M ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00 rhgb quiet initrd /initrd-2.6.23.1-49.fc8PAE.img title Fedora (2.6.23.1-42.fc8) root (hd0,0) kernel /vmlinuz-2.6.23.1-42.fc8 ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00 rhgb quiet initrd /initrd-2.6.23.1-42.fc8.img
青字の部分が追加されたカーネルの情報です。 インストール直後の設定では default=1 となっていて以前から使用しているカーネルがデフォルトとして選択されています。デフォルトでPAEカーネルをお使いになりたい場合は default=0 に変更してください。
# cat /proc/meminfo